こんにちは。
うつわが好きで、ギャラリーや雑貨屋さんによく足を運びます。
ネットショップも素敵ですが、やっぱり手にとって、さわって確かめて選びたい。
ひとしきりうっとり悩んだのちに「これ!!」という一品を連れ帰りたい。
今回は、そうしてうちに来てくれたものたちの中のふたつをご紹介したいと思います。
どちらも、ガラス作家 荒川尚也さんの作品。
数年前にギャラリーで購入したものです。
「ガラスの池」

「ガラスの池」という作品です。
静かで綺麗な「水」を感じる世界観。
光の加減で見え方が変わり、涼やかな印象。
反射する光や、透けて映る影も美しいです。


中央のくぼみがまたいい。
小さな生花をぽんぽん、とのせたり
キラキラとしたアクセサリーをのせたり。
ちょっとした鈍器並みに重みがあるので、ペーパーウェイトとしても。
側面のざらつきと、池の水面にあたる部分のつややかさの対比もいいのです。うっとり。
正直、一見した時には「素敵やけどこれ何に使うんやろう…?」と考えてしまいましたが、なんとも言えない魅力に抗えず。
「とにかく欲しい!家に置きたい!使い方は帰ってから考えればよし!」と購入を決めました。
直感的に「いい!」と思ったものを、さわって確かめてみて、「うん…やはりいい!!」と納得すれば【買い】という自分ルールで動いています。
「ワイングラス」

こちらもお気に入り。
リーデルのような正統的なまあるい形のものもいくつか家にありますが、こういった変則的なグラスも素敵!
たたずまいが個性的で、絵になるのです。

ステムのしっかりとした太さと、グラス上部のくびれが特徴。
ワイン以外にも日本酒やジュースを注いだり、色々と楽しんでいます。
ガラス作家 荒川尚也さんについて
1953年、京都市に生まれる。
北海道大学で農業工学を学んだ後、札幌市の豊平ガラス工場に入社。社長の巳亦進治氏に師事。
1981年、京都府船井郡に「晴耕社ガラス工房」を設立。
〈参考:「晴耕社ガラス工房」〉
たまに伺ううつわのギャラリーで展示をされていたのがきっかけで知りました。もう数年前のことになるなぁ。
ずらりと並んだ作品群に魅入られてしまい、かなり長い時間そこにいました。それらの「気配」のようなものがとても心地よかった。
すべてが均一ではなく少しずつバランスの違った様子が、なんとも言えず素敵。
「宙吹き(ちゅうぶき)ガラス」という技法でつくられているそうで、
同じデザインのアイテムであってもひとつひとつ表情が違うので、一番自分にしっくりくるものを選ぶのが楽しい。
高温で溶けたガラスを穴の空いた吹き竿の先端に巻き取り、内側に息を吹き込むことで膨らませる。
形が歪まないよう、常に竿をくるくると回転させることが必須。
- 宙吹きガラス…
熱せられたガラスに空中で竿に息を吹き込みながら型を使わずに成型していく技法。
ガラスの重力と人の力(竿を回す遠心力)だけで形を整える。
型にはめず自然の力を使うので、それぞれ微妙に形の違う「手作り感」が出るのが魅力。 - 型吹きガラス…
吹き竿につけたガラス玉を型に差し込み、その状態で竿に息を吹き込んで成形する技法。
作品の形を簡単に整えることができるので量産向きだが、機械製のように完璧に同じというわけではなく、温度や時間などにより手作業ゆえの細かな違いが出る。
〈引用:「吹きガラスうんちく」より〉
美しく静謐。なのですがピンとはりつめるような硬さや冷たさはなく、なんとも味わい深い趣を感じます。
手に取ると、しっかりとした重みがあるのもいい。
この作品たちの「様子」が、なんとも好きなのです。
まとめ
とっておきのうつわコレクションの中で、今回は荒川尚也さんの作品をご紹介しました。美しい!
また少しずつ色々とアップしていきたいと思います。
以上です、ご覧いただきありがとうございました!
〈おわり〉