こんにちは。
お財布が欲しいのです。
今使っているものもとっても気に入っているのですが、使用年数がかなり長いのでそろそろ新調したい。
ここ数年、
「banromsai(バーンロムサイ)」というブランドのお財布を購入し続けています。
とても素敵な理念をお持ちのブランドなので、ご紹介したいと思います。
※上部の画像に写っているお箸や箸置きはbanromsaiのものではありません。お財布のみ。(すべて私物です)
banromsaiのかわいいプロダクツ
服、財布、ポーチ、アクセサリーなど、様々なプロダクツを展開。
タイのチェンマイにある工房で、北タイの地域色を活かした個性豊かな製品が作られています。

個人的溺愛アイテム。一点ものの古布長財布
たくさんの製品がありますが、私の一番のお気に入りは、古布でつくられた長財布。かわいすぎるのです!!
お店での会計の際など、店員さんに「かわいい!それどこのブランドのお財布ですか?」とよく聞かれます。
いろんな方に褒めてもらえる、自慢のお財布。




モン族の民族衣装の古布からリメイク
古布とは、タイ北部やベトナム、ラオス、ミャンマーなどの山地に広く暮らす山岳民族の女性達の民族衣装の一部として使われていた布を指すそう。

山岳民族の間では「刺繍が細かいほど、災いから身を守ってくれる」と言われているとのこと。
色鮮やかで緻密なモチーフの、美しい刺繍が特徴的!
本当にうっとりします。
banromsaiでは、主にモン族の女性の民族衣装だった布を使っているとのこと。
民族衣装って本当にかわいいなぁ……
繊細で丁寧な手仕事


様々な種類の古布を、
洗浄し、デザインし、裁断し、縫製し……
非常に多くの工程を経て、ひとつひとつ緻密で丁寧な手仕事でもってお財布が出来上がります。
古布を大切に、無駄が出ないよう工夫されているとか。素晴らしい!
世界に、たったひとつ。唯一無二の美しいパッチワーク
こちらのお財布の魅力はたくさんありますが、
個人的にはなんと言っても、他にはない唯一無二の存在感だと思います。

色合わせやデザインが素晴らしすぎる。このバランスたるや。天才や………
元々の布からして美しいのですが、それらを絶妙な配置で貼り合わせる技術と、センス。
惚れ惚れします。
縁をぐるりと囲むカラフルな刺繍もbanromsaiのお財布の特徴です。
さらに、裏地はこれまたカラフルで綺麗なシルク地。
もう……かわいいわーー………
ban rom sai(バーンロムサイ)の取り組み
ここまで雑貨・衣服ブランドとしての「banromsai」とそのプロダクツをご紹介してきましたが、そもそもはタイにある孤児生活施設だということ。
とても素晴らしい活動をなさっているので、そちらについてもお伝えします。
バーンロムサイとは
「ban rom sai(バーンロムサイ)」とは、タイ語で「ガジュマルの木の下の家」の意。
1999年に、HIVに母子感染した孤児たちの生活施設として、タイ チェンマイに設立されました。
細菌やウイルスなどの病原体(微生物)が原因となって発症する病気を「感染症」といい、何らかの微生物がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいます。
〈引用〉高崎市ホームページより
胎内感染、産道感染、母乳感染の3つがあります。

設立当時、タイではエイズが猛威をふるっており、治療薬も行き渡らず多くの人が亡くなっていたそう。
それにより孤児となった子どもたちを迎え入れ、生活・治療・教育を保障するべく施設が誕生したのです。
2001年~は、タイ王国より認可を受けた福祉財団法人として運営。
代表は名取美和さんという、日本人女性です。
バーンロムサイで生活する母子感染した子どもたちは、毎日服薬を続け、定期的に検査を受けています。
開園当初はエイズにより亡くなった子どもも…。エイズという病気への理解も乏しく、偏見や差別も根強かった。
しかし近年は医学の進歩もめざましく、投薬を続けていれば死に至るようなことはなく普通の生活ができるようになったそう。
病気への理解を促す啓蒙活動も行われています。
母子感染を防ぐ手立ても確立され、今ではHIV感染児童だけではなく、その他の理由で孤児となった子どもや親と一緒に暮らせない子どもたちも一緒に暮らしているということです。
卒園されたメンバーとも、職業支援などを通じつながりを持ち続けているそう。素敵な場所だなぁ。

バーンロムサイの活動
バーンロムサイの活動は多岐にわたります。
子どもたちは日々元気に過ごされているそうですが、タイではまだまだ問題が山積していると。
- 子どもたちの健康管理、生活環境の向上の支援
- 子どもたちが職について夢を叶えられるよう自立を支援
- エイズ予防や、エイズに対する正しい理解を広めるための啓発活動
- 地域の人々への就労支援、物資支援など
- ものづくりなどの自立プロジェクトと、新しい社会貢献の形の提案
買って応援。泊まって応援。
バーンロムサイの運営を支援するには、
・賛助会員(サポーター)になる
・寄付をする
という方法があります。
そして、
寄付金だけではなく
「自身らで生み出した商品・サービスへの対価」でも運営費用を賄われています。
それが「banromsai」ブランドであり、チェンマイの工房でつくられる美しい品々なのです。
また、チェンマイでは「hoshihana village(ホシハナヴィレッジ)」という名のゲストハウスも運営されており、そちらへの宿泊費も支援費につながります。


banromsaiの服や雑貨を買うことで。
hoshihana villageに泊まることで。
子どもたちの生活・治療・教育への支援や、
施設の運営活動を応援することにつながります。
寄付だけに依らず、自分たちで価値を生み出し提供し、自立や就労の機会を促進する。
その姿勢がさらなる人と地域の発展につながっていく、素晴らしい取り組みだなぁと心から思います。
応援したい。


banromsaiのプロダクツはどこで買える?
banromsaiの製品は、
・日本全国で開催される企画展
・banromsai kamakura shop(鎌倉の実店舗)
・hoshihana shop(タイ チェンマイの実店舗)
・オンラインショップ
等で販売されているそう。
私が初めてこちらの製品に出会ったのは、5〜6年ほど前に渋谷ヒカリエで開催されていた期間限定のマーケットです。
旅先でふらりとショッピングに興じていたところ、ものすごく可愛い色味のアイテムたちに釘付けに。
ひとつひとつ全く個性の異なる一点ものが並び、一番のお気に入りを選ぶ時間は至福でした……!

↑私の購入したお財布たち。
大切にしてきましたが、かなり使い古されている…お目汚しすみません……
まとめ
個人的に大好きなbanromsaiのプロダクツと、その活動についてご紹介しました。
とにかくかわいい古布財布。
あまり数が確保されておらず、オンラインショップに登場してはすぐに売り切れてしまうのですが…
自分の気に入った素敵な製品を購入することが、社会貢献につながる素晴らしさ。
今後も応援していきたいと思います。
〈こちらの記事全体の参考、引用〉
●banromsai オンラインショップ
●banromsai 公式サイト
以上です!読んでいただきありがとうございます!
〈おわり〉